ちょっと役立つお金、経済のお話。
企業の財務状況をみるときに注意すべきことがいくつかあります。
売上高がいくらで、コストがいくらかかって、どれだけ利益が出て、と、それもとっても大事です。
が、今回はキャッシュフローについてご紹介しようと思います。
黒字倒産 という言葉をご存知ですか?
文字通り、決算では黒字なのに倒産することです。
黒字なのに倒産??
ここで重要になるのがキャッシュフロー。
現金の流れです。
例えば、売掛金(うりかけきん)や資産はたくさんあるけど、現金がない、という場合。
売掛金とは、簡単にいうと、ものやサービスを引き渡した上で後日その代金をもらう場合の、その代金(をもらう権利)です。
売掛金があれば、お金をもらう権利はあるものの、その時点では現金はありません。
資産も、国債など売ろうと思えば数日後には現金化できるものと、不動産など売ろうと思ってもそう簡単に現金化できないものがあります。
経費の支払いや借入金の返済等、現金での支払いが求められる場合、土地の一部で払うなんてことは普通できないのです。
価値ある土地だとしても、一部もらってもどうしようもないでしょう。
現金なら使い勝手がいいので、支払いの手段は多くの場合、現金(もしくはそれに類するもの)です。
現金がなくて、支払いが滞り、不渡りとなり、倒産することがあるのです。
期日までにお金を払うというのは、とても大事なことですよね。
相手も入ってくるはずの日にお金が入ってこなかったら困るでしょう。
だから、キャッシュフローは信頼、信用につながります。
これは、家庭の家計に置き換えることができます。
収入と支出のバランスを図るのはもちろん、いつお給料が入って、いつ支払わないといけないのか、キャッシュフローを考えることは大事です。
でも、急な出費もたまにあったりしますよね。
だから、キャッシュフローを守るためにも、現金のストックは必須です。
前もって準備する。
知恵のあることだなと思います。