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私の3.11

東日本大震災から5年。
被災地では一定の復興は進むもののまだまだ先は長い。

あの日、私は全く揺れなかった北部九州にいた。
たまたま休暇を取っていて、資格の勉強をしていた。

明日は九州新幹線開業の日、九州中が待っていた日。
楽しみだな〜と思いながらのんきに過ごしていた。

突然、上司から電話がかかってきた。
何かやらかしたかなと思っていたら。
「さくらさん大丈夫? 今どこにいるの? 東北の方で大きな地震があったんだよ」
「近くにいます。全然大丈夫ですよ」

家に帰ってテレビをつけると、津波が家や車を襲う様子が流れていた。
被害に遭った方が涙を流していた。
福島第一原発がやばいって。
放射能が出ていると。

こんなことが日本で起こるなんて。
私には何の被害もなかったが、涙が溢れた。
切に祈ることしかできなかった。

これから私に何ができるか。
やっぱり祈ることしかできない。
仕事もあるので現地に行って助けるのは物理的に難しく、安易な気持ちで行ったら逆に迷惑だと聞いた。
復興にはお金が必要だから、仕事をがんばって税金を納めることが復興支援になるなと思いながら働いたりもした。
そう思いながら、3年の月日が流れた。

福島は風評被害もあり、観光客も減ってしまったと聞いた。
その土地のものを購入したり、消費するのが復興支援になると聞いた。
それならできるかも。

復興支援と言葉でいうだけでは何の力もない。
行動したい。

私は福島に旅行に行くことにした。
主に訪れたのは福島県会津若松。

鶴ヶ城、かっこよかった。
東山温泉も最高だった。
雪化粧した景色を見ながら露天風呂。
九州ではこんな景色はまず見れない。
空気もいいし、料理も最高。
この地域で取れたお米やお野菜、お肉などたくさんいただいた。
栄養たっぷりで美味しい。

遠いのでそう簡単に足を運ぶことはできないが、また行きたいと本気で思っている。
オススメです!

新約聖書ヤコブの手紙2章にこんな言葉がある。

ある兄弟または姉妹が裸でいて、その日の食物にもこと欠いている場合、あなたがたのうち、だれかが、「安らかに行きなさい。暖まって、食べ飽きなさい」と言うだけで、そのからだに必要なものを何ひとつ与えなかったとしたら、なんの役に立つか。信仰も、それと同様に、行いを伴わなければ、それだけでは死んだものである。

行ってこそ、喜びが得られた。
正直、こんなことがなければ行かなかったかもしれない。
復興を願いつつ、ステキな発見をくださったことに感謝します。

 

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