“お客様は神様です”
ひと昔、ふた昔前に流行った三波春夫さんの名ゼリフ。
私が生まれる前に有名になったセリフですが、私でもわかります。
高度経済成長期から、仕事をする上での心得のように扱われていたようで、お聞きになった方も多いのでは。
でも、このセリフ、三波春夫さんは仕事の心得として言ったのではないそうで、
「歌を歌う時は神殿に向かって歌う心構えだ」とおっしゃったそうなのです。
あるとき、このセリフのことが日経新聞に載っていて、同じ課の上司と別の課の上司(2人とも50歳前後の男性)と話していて、この話題になりました。
「お客様は神様じゃないですよね」
「お客様は尊敬し大切にする立場ではあるけど、何してもいいわけではないよな」
「よく接しようと努力はするけど、立場は対等であるべきって思いますね」
「コンビニでちょっと対応が悪いって店員に土下座させた客がいたらしいけど、それは行き過ぎだよな」
今、クレーマー社会とも言われ、行き過ぎた苦情(もはや嫌がらせ、営業妨害)が問題になっています。
私も話していた上司もお客様と対峙することが多いですが、お客様としてのマナーも最低限あるはずだし、自分を神様のように接客させるなんて、あまりにもおこがましいと思うんですよね。
もちろん、お客様はありがたい存在なのですが、ビジネスですからお金を払って対価となるモノやサービスを提供しているわけで本来対等です。
もっとも、困ってしまうようなお客様は多くはなく、ほとんどのお客様は対応がよく、本当にありがたいです。
私が客の立場になるときも、出来るだけ気持ちよく接客してもらえるように、相槌や「ありがとうございます」「ごちそうさまでした」と感謝の言葉を添えるように心がけています。
そして、接客だけでなく、普段人に接する際も、神様に接するような気持ちで行えるといいなと思います。
神様と一緒に暮らして、
「神様のような心と考え」をもって
「神様のような実践」をしなさい。