私が残念に思う人、それが謝れない人。
変なプライドが邪魔して、素直に自分の非を認めることができず、いい訳が多い人。
もしくは完全に開き直って、その事実から目を反らしてしまっている人。
私がそうだったから、その残念さがよくわかります。
最近、新社会人になった人も多いと思います。
私が新人の頃、痛切に身に染みたことがこれでした。
「さくらさん、まず謝らないと。
さくらさんの言いたいことはわかるけど、言い訳を先にしたら聞いてもらえる話も聞いてもらえないでしょ。」
上司にそう指摘を受けたのでした。
ガーーーーーン。
「すみません、って途中で言ってるけど、まず先に謝った方がいいよね。」
相手にも非はあるし、自分が一方的に謝ることが釈然としませんでした。
その場ではすぐに納得できなかった残念新人のさくらさん。
家に帰ってお祈りしながら考えていました。
自分が相手の立場だったら。
確かに、先に謝ってくれた方が聞こうという気持ちが増すな。
まず、悔い改めるときもそうだって、チョンミョンソク先生も教えてくれてた。
先生が弟子たちの分まで悔い改めのお祈りをされていた姿を思い出しました。
別の機会にあるお客様からこんなことを言われました。
「”すみません”ってそんな言葉で済むと思っているの。本当に謝るならせめて”申し訳ございません” でしょ」
ここまで言う方は珍しいし、このときの状況でお客様にも問題がないとはいえないと今でも思いますが、この時の私は指摘をされて、またムッとなりました。
また家に帰り、お祈りして考えました。
そうか、謝るときの最上級の丁寧な言葉は”申し訳ございません”なんだ。
最上級の丁寧な言葉で言わないと通じない方もいるのだと。
そして、言葉の深い意味、使われ方を知らなかった自分を反省。
それからは、本気でお詫びをするときは、まず第一声で「申し訳ございません」というようにしています。
余談ですが、遅れたときに「遅れました」と冒頭おっしゃる方が私の周りには複数いらっしゃるのですが、「遅れてすみません」ではなく、「遅れました」と遅くなった事実だけを伝えられます。
遅れたことはわざわざ言わなくてもわかってるよーと言いたくなります。
遅れたことを詫びたいのであれば、「すみません」「ごめんなさい」といったお詫びの言葉をちゃんとお付けになる方が伝わりますよ、と言いたいです。
余談です。
「ごめんなさい」と「ありがとう」をちゃんと言う。
言われてみれば、小さいときに教えてもらった、あまりにも基本的で大事なことだったとハッとしました。
【ご参考】(さくら感覚)
ごめん<ごめんなさい<すみません<申し訳ございません(ありません)