日々感じること

ピアスの穴

私の耳にはピアスの穴がある。
オシャレの幅が広がり、重宝している。
これは、大学4年の時、留学先のソウルであけた。

今日はちょっと思い出話をしようと思う。

私が交換留学に行ったのは大学4年の時。
留学先のソウル大学4年としてクラスに入った。

日本人はおろか韓国人でないのは私だけ。
しかも、4年だからクラスの中で仲良しグループみたいなのは既に出来上がっていて、私は超マイナー枠になった。

この留学生(私のこと)、チャレンジャーなことに韓国語はカタコトなのに、韓国最高学府ソウル大学の学生になってしまったのだ。

意外と大胆な私でも、さすがに不安になった。
そんな中、かわいい女の子が私に話しかけてくれた。

韓国ではソウル大学といえば、誰しも羨む存在なのだそう。
彼女は韓国内の他の地域の大学から留学制度で来たばかりなのだという。
マイナー枠だ。

そんな彼女と仲良くなって数カ月、私の韓国語の力も伸びてきたある日、一緒にお買い物に行った。

「さくらはピアスとかしないの?」
「したいな〜とは思ってるんだけどね」軽い気持ちで答えた。
「じゃあさ、今からしに行こうよ。すぐ近くでできるよ」
(できるって?)

お店にて…
「これなんか、どう?」
「かわいい!いいね。でもまだ穴をあけてないんだよね」
「ここでできるよ」
(え、ここで?? 大丈夫?)

お店のお姉さんに
「ここにお座りください」
と言われ、座る。耳に消毒液を塗られる。
「いきますよ」
(なんだ、これは(考える暇もない))
耳たぶをギューと押さえられ、麻痺してきたところに、ブスッ。
ピアスは耳たぶを貫通した。
もう片方も同様にあっという間に終わり、
「しばらくは消毒しつつはずさないでね」とアドバイスを受け、ピアス穴貫通式は終了した。

恐るべしスピード。
「ピアスとかしないの?」のくだりから、わずか20分ほどの出来事だった。

よくわからずに勢いでサービスを受けるというのは褒められた話ではない。
しかし、私にはこの方法しかなかったのかもしれない。
迷ったあげく、しなくてもいっか、となっていた可能性8割。

私が願っていたことを思いもよらない方法で叶えてもらった。
あのとき、勇気を持って、流れに身を任せてよかったと思っている。
隠密に働かれる神様だ。
感謝します。

留学先で不安だったとき、声をかけて、たくさんのことを教えてくれた彼女は夢を叶えられただろうか。
ピアスの穴を触るとき、そんなことをふと想う。

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